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WORK AT THE PORT

港で働く

港の仕事は、こんな仕事

 港の仕事はどんなことをするのでしょうか?
ここでは、港の仕事の意義や詳しい内容、働き方などをご紹介しています。

日本を支える港の仕事

日本では、食料の約6割、エネルギーの約9割、鉱物資源(鉄鉱石・ニッケル等)のほぼ100%を海外に依存しています。また、国内で加工したさまざまな製品を海外に輸出しています。
こうした私たちの日常生活を支えるさまざまなモノを運ぶのが物流の仕事であり、港の仕事です。陸と海を架け橋としてつなぐ「港の仕事」は、まさに日本を支える仕事といえます。

港の仕事は、こんな仕事

では、実際に港ではどんな仕事が行われているのでしょうか?
私たち千葉港運協会に加盟する会社で行われているのは「港湾運送」という仕事です。簡単にいえば、「さまざまなモノを船に積んだり、下ろしたりする仕事」です。

積み下ろしされるモノは多岐にわたります。例えば完成した自動車、食品、大型機械、鉄鋼などなど。千葉港はコンテナ船が着岸する港であるため、港に備え付けの巨大な「ガントリークレーン」を操作したり、フォークリフトなどの重機を使って荷物を運ぶこともあります。

港湾の荷役作業の中核を担うガントリークレーンの運転士は通称“ガンマン”と呼ばれ、港湾の花形とも言われています。運転士になるには、「クレーン・デリック運転士免許」 が必要です。

港の仕事の具体例

具体的には、こんな仕事をしています。

港湾運送事業

港湾運送事業を行うには、港ごとに国土交通大臣の許可が必要です。

  1. 一般港湾運送事業(1種)
    船社や荷主の委託を受けて、船積貨物の受け渡しに併せて船内荷役等の作業を一貫して行います。
  2. 港湾荷役事業(船内荷役2種・沿岸荷役4種)
    船積貨物の船舶からの積み卸し(船内荷役)や船積貨物の上屋、野積場への搬出入、荷捌き、保管(沿岸荷役)を行います。
  3. はしけ運送事業(3種)
    港湾における貨物のはしけによる運送等を行います。
  4. いかだ運送事業(5種)
    港湾におけるいかだに組んでする木材の運送や木材の水面貯木場への搬出入、荷捌き、保管を行います。
  5. 検数事業(6種)
    船積貨物の個数の計算、受け渡しの証明を行います。
  6. 鑑定事業(7種)
    船積貨物の積付に関する証明、調査、鑑定を行います。
  7. 検量事業(8種)
    船積貨物の容積・重量の計算・証明を行います。

港湾運送関連事業

港湾運送関連事業を行うには、国土交通大臣への届出が必要です。
船舶に積み込まれた貨物の位置の「固定」、積載場所の「区画」、船積貨物の「荷造り・荷直し」、船舶への貨物の積込み、船舶からの取卸しに先行・後続する船倉の「清掃」を行います。また、船積貨物の「警備」も行います。

港の仕事には何が必要?

特に学歴や資格は必要ありませんが、体を動かす仕事のため一定の体力が必要です。また、常にチームによる共同作業となることから、ルールを守る協調性も求められます。

入社後には、作業手順や安全を学ぶ訓練・研修プログラムがしっかり準備されていますので、経験がなくても必要な技術や安全意識を身に付けることができます。必要に応じて、重機の操縦免許などの資格を取得することもできます。

一般的に、経験値や実績、作業責任者資格の取得状況などを踏まえ、班長、主任等へ昇進していきます。会社ごとに資格取得のサポートもありますので、スキルアップを目指す方も取り組みやすい環境が整っています。

取得できる資格は以下のようなものがあります。

  • クレーン・デリック運転士免許(限定なし)
  • 移動式クレーン運転士免許
  • 揚貨装置運転士免許
  • 大型特殊自動車運転免許(フォークリフト等の運転)
  • 普通自動車免許証
  • 玉掛け・フォークリフト運転・車両系建設機械(整地等)運転技能講習修了証
    など

詳しく知りたい方はこちらへ

港湾技能研修センター https://anteikyoukai.or.jp/kensyukobe/
ガントリークレーン訓練(動画) https://www.youtube.com/watch?v=vQBSnUxMRu8
デッキクレーン訓練(動画) https://youtu.be/4s6ZrzKbIyI

どんな働き方?

基本的には日勤で、日曜日は原則作業をしない日となっています。ただ、船の入港や貨物の集中度、天候などの影響で、早朝、夜間にも作業が行われることもあります。

現在は機械化や効率化が進んだ結果、少数の作業員で機械を操作するだけで作業ができるようになってきました。今後はAIの活用などもさらに進むことになります。

港で働く人のうち女性の割合は現状で4%にとどまっていますが、女性でも働きやすい環境の整備として、女性専用トイレや更衣室、清潔な休憩室等の整備、育児休暇制度、時短勤務(育児、介護など)、女性に関する休暇取得要件の緩和、女性管理職への登用推進などの取組みが進みつつあります。

また、「タイヤ式門型クレーン (RTG : rubber tired gantry crane)」と呼ばれる、海上コンテナを移動させたり積み上げたりするために用いられる荷役機械について、遠隔操作の導入も行われています。管理棟の遠隔操作室内からRTGを遠隔操作することが可能となり、RTGに乗り込む必要がないため、作業員への負荷や労働災害リスクの低減につながっています。

詳しく知りたい方はこちらへ

国土交通省港湾局「働きやすく、働きがいのある職場へ~港湾運送事業者による先進的な取組事例~」
https://www.mlit.go.jp/kowan/content/001596774.pdf

港の仕事に興味のある方は、ぜひお気軽に千葉港運協会までお問い合わせください。

港の仕事の“ここが魅力”

港で働く人たちは、どんな“きっかけ”でこの仕事に出会ったのでしょうか?
港で働く若手従業員の就職のきっかけをまとめてみました。
(国土交通省港湾局資料より抜粋)

物流を支える「やりがい·達成感」

  • 非常に多くの貨物を扱う仕事ということもあり、一つ一つの仕事で関わった貨物が世の中に流通し、人々の生活に貢献しているということが身近に実感できることが魅力。人々の生活を支えているのだと実感すると、自分が行っている仕事の意義ややりがいをとても感じることができる。
  • 体力が必要で大変な作業もあるが、終えたときの達成感にやりがいを感じる。
  • 自分が仕事をした船が出航していくときに「今日も怪我なく全力で仕事できたなあ」とやりがいを感じる。
  • 自分が作業指揮者として一つの仕事が完結した際に達成感がある。大型外船の中での作業などは、なかなか経験できるものではないと思う。
  • 物流を支えるという非常にやりがいのある仕事。外航船の入港前から出港まで携わり、輸出入を肌に感じながら行う業務は非常にスケールが大きく、毎日誇りを持って勤務している。外航船への訪船では、多くの国の人と関わることができることも魅力。

仕事のダイナミックさ·職種の多様さ

  • 規模の大きい仕事ができること。積んだものが欧州や北米など遠い国へ輸出していることに対して魅力を感じる。
  • 仕事のスケールが大きく達成感が大きい。
  • 大きな重機を操縦し、海外向けの貨物を取り扱うことで、自分が日本の貿易を支えていると強く感じる。
  • ガントリークレーン等は限られた人しかできない仕事なので魅力を感じる。
  • 港の中でも様々な職種もあって、魅力を感じた。

働きやすさ·資格の取得

  • 給料が働いた分もらえるので金銭面で生活が安定している。
  • 努力をすれば評価されやすい職場。学歴関係なく、開放的で自由な雰囲気な職場。
  • 実は大型荷役機械に乗ればエアコンがあるため夏は涼しく、冬も暖かい。
  • フォークリフトなどの資格を取らせてもらえ、操作が上達していく所にやりがいを感じる。
  • ストラドルキャリア(コンテナの搬送等に使う機械)の免許を取得するなど、他社では経験することのできない仕事もあり、自分ができることが増え、自信に繋がりやりがいを感じる。

港で働く方は、このようなさまざまな魅力を感じつつ日々の仕事に取り組んでいます。
港の仕事に興味のある方は、ぜひお気軽に千葉港運協会までお問い合わせください。

港の仕事につく“きっかけ”

港で働く人たちは、どんな“きっかけ”でこの仕事に出会ったのでしょうか?
港で働く若手従業員の就職のきっかけをまとめてみました。
(国土交通省港湾局資料より抜粋)

興味やあこがれ、経験を活かせる

  • 子どもの時から乗り物に興味があり、いろんな乗り物に乗ってみたいと思ったから。その中でも港湾関係は乗り物の種類が多く、興味があった。
  • 父がコンテナターミナルで働いていたことから、子どもの頃から港に憧れがあった。
  • 育ってきた地元での就職を希望。
  • 就職活動の際に、島国である日本にとって海運関係の仕事というものは必要不可欠であり、今後も無くなることがないと思い興味を持ち、関連する会社を中心に就職活動をした。
  • 国際貿易に興味があったから。大きな規模の仕事に関わってみたいと思ったから。

学校やハローワーク、職場説明会

  • 学校からの紹介。その後、会社訪問した際に興味を持った。
  • 出身高校の先輩から業務内容の説明を受けたのがきっかけ。
  • 叔父からこういった業種を教えてもらい、港の仕事に興味を持った。
  • 最初は物流に関する仕事がしたいという漠然とした考え方だった。数ある物流企業の中から実際に職場見学や自分の中で情報を精査し、港湾の仕事を志した。
  • 以前、働いていた会社でも倉庫内での仕事をしていたことも就職のきっかけだが、ハローワークで見た求人に掲載されていた従業員らしき男女3名の笑顔の写真に目が留まった。いずれの方も素晴らしい笑顔をしてらっしゃったので、この会社で、この方たちと一緒に働きたいと考えたことが、一番のきっかけ。

会社の特徴や受入れ体制

  • 給料がよく安定しているから。地元で活躍できボーナスが高かったから。
  • 福利厚生がしっかりしていたから。
  • 資格がなくても就職できたから。
  • 英語を使う機会が多いと考えたから。海外でも働きたい願望があり、世界に展開している会社を選んだ。
  • 会社の経営理念に現場での作業というものに重きをおいていると感じた。会社説明会に参加した後、再度会社訪問し、部署ごとの説明を受けた際、コンテナ船や車輛船のプランニングの説明を受け、この仕事に携わってみたいと思い就職を決めた。

福利厚生も充実

港の近くには住宅施設や港湾食堂も完備。
福利厚生の詳細については、(一財)千葉港湾福利厚生協会ホームページをご覧ください。

千葉港湾福利厚生協会ホームページ http://www.chiba-port.org/fukuri/

港で働く方は、このようなきっかけで港の仕事に就いています。
港の仕事に興味のある方は、ぜひお気軽に千葉港運協会までお問い合わせください。

先輩インタビュー

実際に港で働く先輩から、
就職を控えている方への
メッセージをまとめました。
先輩たちがどんな思いで働いているかが、
少しでもご理解いただければ幸いです。
(国土交通省関東運輸局海事振興部が2024年2月に千葉港で活躍する若手職員と開催した懇談会から抜粋)

  • 港湾を見たことがない人は、港湾で働く人たちは「怖い人、厳しい人がたくさんいる」「体力仕事で大変そう」などのイメージを持たれる人が多いと思います。
    確かに厳しい人はたくさんいますが、一緒に仕事をする中で、皆さん仲間思いで人情に厚い人たちだということがわかってきました。
    体力仕事も仲間で協力して行えば大きな達成感が得られます。日々の業務が物流や人々の生活を支えているので大きなやりがいを感じることができる職場です。ぜひ港湾にチャレンジしてほしいです。

    山九:Eさん(男性)
  • 港湾運送事業と一概に言っても、コンテナや港湾倉庫で働いたり、通関業であったりさまざまな職種の方々が活躍されています。
    広い視野を持って就職活動をすることで、より一層港湾の魅力が伝わるかと思います。
    興味を持ったものを中心に新たな出会いを探すつもりで行動すると良いと思います。

    山九:Fさん(女性)
  • 港の仕事は幅広い業務があって、さまざまな仕事に挑戦し、経験したい方にとっては、やりがいのある仕事だと思います。
    多くの方々とチームになって協力し合いながら一つの仕事をやり遂げる時の達成感を感じてほしいですね。 

    山九:Aさん(女性)
  • 大きなクレーンや重機など非日常的で、普段は目にかかれない職場環境だと思います。
    やりきったときの達成感が得られる仕事です。

    神鋼物流:Wさん(男性)
  • 身近でとてもやりがいを感じる仕事だと思います。
    資格・休暇制度も充実している会社が増えています。
    皆さんがイメージしている良くないイメージより働きやすい環境になっていますので、
    ぜひチャレンジをしてほしいです。

    ダイトーコーポレーション:Nさん(男性)
  • 入社前は体育会系のイメージが強かったですが、実際に働いてみていい人が多く、
    しっかりコミュニケーションをとれば優しく教えてくれる人たちだということがわかりました。
    仕事としても、とてもダイナミックな仕事で達成感がある仕事内容だと思いますので興味を持ってくれるとうれしいです。

    日通:Sさん(男性)
  • 港湾での仕事は重機や重量物と大きな物を扱うので危険な作業が多く、肉体労働になるので辛いことも多いですが、私の会社では一人で行う作業はほとんどなく、周りの人とチームで互いに助け合って仕事を行っています。
    通常では経験できない船上での作業や重機での作業などダイナミックな仕事があるので、興味がある方にはとても良い仕事になると思います。

    富士港運:Yさん(男性)

港で働く先輩たちは、
このようなさまざまな思いで
一緒に働く皆さんを待っています。
港の仕事に興味のある方は、
ぜひお気軽に千葉港運協会まで
お問い合わせください。

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